生きるための最良の方法 › 流石に恥ずかしかったのか・

2016年01月13日

流石に恥ずかしかったのか・

前回記事の原田知世さんと松尾嘉代さんとの一件より、数年前の話を。
その人は、大ヒット歌手といっても、遠い昔の話になってしまいます。

 暖かく、半そで中心の季節の頃でした。
私の新しい物好きは今も変わっていませんが、この年に使いやすさの向上したポラロイドカメラが発売されるとすぐに購入しました。
今では考えられない高価なものでしたが、それでも2万円はしなかったと思います。 

 早速、ポラロイドで撮影しに、鎌倉の鶴岡八幡宮に出かけます。
一パック十枚入り1,000円以上するフイルムを3パック程持って出陣。
鎌倉に着くと、名所ごとに記念撮影。
大仏前でパチリ、パチリ。
流石に恥ずかしかったのか・
 本殿に向かう参道の正面に見えた舞殿から、マイクロホンの声がしてきました。
どこかで、聞いた喋り口です。

 舞殿に着くと、本殿側の舞殿の何かを見上げるように、五,六十の人達が群がっていました。
そこへ、壇上から見当たすように、着物姿の中年婦人が登場します。

 現われた彼女は、昭和時代にありながら、レコードを200万枚以上売った超有名歌手でした。
そして、その名曲を歌い出したのです。


一番目の歌詞を歌い終わると、観客の拍手喝さいが起こります。
それに答えるように、彼女は観客に向かて手を振り、愛想を振りまきました。

 私とも目が会います。
手を振ると、笑顔で手を振り返してくれました。

 気付きます。
彼女を撮影していない事を。
有名歌手を撮影するチャンスとばかりに、彼女に向かってポラロイドカメラのレンズを向けました。
気付いてくれたのでしよう。
なんと、彼女は、私のカメラに向かってポーズをとってくれたのです。
他の観客を無視するように私の方に向かって、満面の笑顔で幾つものポーズを、ずっと取ってくれたのでした。

 ところが・・・。


 次回は、『彼女に恥をかかしちゃったのか、私がかいたのか』です。



Posted by 祝福ボーイ at 11:21